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下町ロケットWOWOW版は重厚です

地上波版の下町ロケットの阿部寛バージョンも熱くていいですよね。
このWOWOW版の下町ロケットの三上博史バージョンは、技術に信念を持って誠実に行動する姿が、より原作の下町ロケットに近い感じがするんですよね。

下町ロケット

下町ロケット WOWOW版

地上波版より早く2011年に放送されたWOWOWドラマです。全5話ですがとても丁寧に作られている作品で、元技術者だった自分も感心してしまいます。

Amazonプライムで鑑賞できたので久々に見ました。

池井戸潤の直木賞受賞作「下町ロケット」を映像化。民放連賞、ATP賞ともに最優秀賞に輝いた連続ドラマW「空飛ぶタイヤ」のスタッフが送る社会派ドラマ。「その特許がなければロケットは飛ばない…。」町工場が取得した最先端特許をめぐる、中小企業と大企業の熱き戦いを描いた新時代の社会派ヒューマンドラマ。

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全5話のドラマとなっていますが、技術者の夢と挫折、経営者としての在り方を考えさせられる、とても素敵なドラマだと思います。

大企業vs町工場

強者の論理と、弱者の優れた技術、、、、どの場面でもその対比がうまく描かれています。現実にこうやって大企業からの圧力によって、何件もの下請けの町工場中小企業が追いやられていったんでしょう。

それでも時代の流れの中でも変わらない技術という核、日本には町工場という技術の元をなすものがありました。
高効率化やコスト削減の中でも負けない技術者の信念や、技術者の心の葛藤する様子が見られる、技術者心理(!?)をくすぶる作品だと思います。

どんな物事にも、大手と中小の論理には隔たりがあって、圧力に屈しない心、よりどころにする技術(信念)の大事さを感じます。

地上波版と見比べるのもオススメ

地上波版下町ロケットを見ていても楽しめる作品だと思います。

キャストが違うというのものありますが、地上波のTBS版は、熱さを全面に出してエンターテインメント性が高い作品だったと思います。

一方、WOWOW版はどちらかというと重厚な作りで、一つ一つの事柄を丁寧に描かれている作品です。

主演三上博史の普段は物静かだけど心に一本筋が入っている無骨さみたいな面が、元技術者経営者という感じで妙に説得力があります。

その他の脇を固める俳優陣も実力者揃いで、社会派作品としてしっかり作られた作品だと思います。

どちらが良い作品というわけではなく、素晴らしい原作を元に2つの素晴らしいドラマ作品が作られたということです。

佃品質、佃プライド(-。-)ボソッ

技術者が様々な問題を抱えたときに、品質という面には100%の技術者が直面しますが、それを支えるプライドという点については中々気がつけないのかもしれません。
色々な人との関わりの中でそのプライドに気づけたら、技術者は誇りを持って技術者でいられますね。

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プラージュを鑑賞する

久々にAmazonプライムビデオでドラマを鑑賞しました。元はWOWOWのドラマだったみたいですね。
既に優良なドラマは地上波だけで発信されてるものでは無くなっているのかもしれません。そういえば下町ロケットとかWOWOWの三上博史さん版結構好き!

プラージュ

プラージュ ~訳ありばかりのシェアハウス~

プラージュ誉田哲也の小説をWOWOWでTVドラマ化した作品です。

「基本家賃は5万円、掃除は交代制、個室の仕切りはカーテンのみ、ただしおいしい食事付き」

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そんなシェアハウスの物語、、、と書くと、のほほんとしたホームドラマを連想させますが、住人は訳ありな人ばかりという気の抜けない様相です。

そこにある現実、隣りにいる人は何者

隣りにいる人が、もしも犯罪者だったらどんな対応をするんだろう、、、、ということを考えさせられるお話。

もし仮に自分が犯罪者になってしまったら、冤罪だとしても犯罪者というレッテルを張られてしまったら、世間はどんな目で自分を見るのでしょうか。

ドラマだからというより、現実で実際に苦しさを味わっている人もいるんだろうなと考えさせられる作品です。

俳優星野源

このブログでは星野源の唄の弾き語りを何曲か記事にしてます。弾き語り用の良い曲多いんですよ、ほんとに。

一方俳優星野源は、少し抜けたダメ人間的なものを演じてることが多いですね。妙に童貞役が多かったりとか。

今回、石田ゆり子と共演してて逃げ恥の共演だなとか思って。なんかほんわかした感じになって素敵ですね。

あとスガシカオドラマ初出演だそうです。たしかに今までドラマで見たことないですね。
ギターを弾くシーンがあるんですが、源ちゃんとセッションしちゃうんじゃないかと期待しちゃいますよね!!

あと、最近自分が気に入ってる女優中村ゆりさんが出演してます。名前を全然覚えてなかったのですが、色んなドラマや映画でしれっと重要な役どころを務めていて、最近やっと名前を覚えました。今回もハマり役ですね。

一人でも認めてくれる人がいれば、、、

基本的にはホームドラマの類なのですが、実は扱っている内容はシリアスなもの、現代社会の闇的なものだったりしてハッとさせられます。

犯罪者に限らず、人が世の中からはみ出してしまった時、世間の冷たい目に晒されながら、どう生きていくか、生きる場所、再生できる場所はあるのかというのは、大きな課題なのかもしれません。

そんなとき、プラージュのようなシェアハウス、受け入れてくれる場所が一箇所でもあったらいいなと素直に思いました。
そんな場所じゃなくても、自分を認めてくれる人が誰か一人でもいてくれたら、きっと人って生きていけるのかもしれませんね。

おいしい食事付き(-。-)ボソッ

シェアハウスって今や普通にありますよね。仕切りがカーテンなところは無いと思いますけど。個の時代に進んだ結果、結局人は人を求めてるのかもしれません。
みんなで鍋をつつくシーンがあるのですが、とっても暖かくて好きです。同じ鍋をツツク文化は日本人の持っている良い部分だよな、、、と本編とは関係なく感じてしまいました。